まくらの購入・作成時のタイミング間違えると、時間と費用が無駄になります。

 

 

 

最近枕についてのご相談がとても多いです。

 

皆さんが普段から起床時がいかに大変な状態かという現われにもなります。

簡単に言えば、気持ちよく朝をむかえられない。。。なぜでしょう・・・。

 

 

 

ご相談内容とは・・・、

①寝ている最中に苦しくて目が覚める

②寝起きが痛い

③まくらを使っていないのですが大丈夫ですか?

④新しくまくらを作りたいのですが、どの様な型が良いですか?

⑤歯ぎしり、いびきはまくらで改善しますか?

 

と、まくらに関しての質問内容がたくさんあります。

 

 

そもそもまくらが原因ですか??というところをお話して参ります。

 

 

 

頚椎の正しいかたち

頚椎とは7つの背骨が重なり合っています。

そして、もともとは 前弯 (ぜんわん) のど側にわんきょくしている状態です。

この正しい状態が、生活面での不良姿勢であったり、思わぬ事故に・・・などを経験して、

ストレートネックになったり、一つの頚椎が変な方向へ曲がってしまったりしてしまうのです。

 

 

通常仰向けの場合は、第4頚椎が高い位置になります。

ご相談内容を紐解いていくと

①寝ている最中に苦しくて目が覚める

寝ている最中に苦しさを感じるとこのですが、一番のチェックするところは、

ここ1ヶ月位の間に、まくらを変えましたか?

 

もし新しくしたのであれば、

 

単純に慣れないのか、

最初から合っていないのか、

はたまた新しいまくらに自身を合わせていったものが、苦しさとして現れてるのかです。

 

以前より長年愛用しているのであれば、もちろんヘタリとかもあるでしょうが、

もっと重要なのが、

ご自身の身体の変化によるもの。

 

経験上、身体のゆがみが強くなった為に、いつもの姿勢で寝れなくなっていたり、

筋トレのおかげで、筋肉が増強した分、まくらの高さが合わなくなってきていたり、

体調不良が重なっていたり(歯ぎしり、胃や消化器系の疲れ、睡眠障害など)

 

この様な、身体の変化があると、急に合わないと感じる事が多い様に思えます。

 

 

 

②寝起きが痛い

突然のいたみが

よほど変な姿勢や、普段の寝床以外での就寝などが無い限りは、

痛めることはありません。寝ている時は筋肉に力は入っていません。

 

それでも何度か寝違えるのであれば、

就寝中に緊張して寝ている可能性があります。

ひどい方だと頭痛も併発してる場合があり、歯ぎしりがひどい方などもこのパターンです。

 

 

 

実際寝ている体勢の確認は取れませんが、

筋肉の緊張やバランスを計測すると、どんな体勢で痛めてしまったかは想像がつきます。

ただの緊張なのか、寝違えなのかを確認しないといけません。

 

 

 

③まくらを使っていないのですが大丈夫ですか

まくらを使わなくても問題はありません。

ですが、

 

まくらが無いことによる、寝返りの多さで、睡眠を邪魔しないか。

 

という心配が増えてしまいます。

この様な問題がないので有れば、使用しなくても、安眠を優先していただいた方が良い様に思えます。

ただし、気をつけて頂きたいのは、まくらを使わないと・・・、

 

ストレートネックになりやすい(ゆがみが発生しやすい)

 

頚椎は、7つの骨と周りの軟部組織によって支え合っているため、

 

真っ平らな所に仰向けになると、首の部分は空間になります。

 

背中と、頭蓋骨の後頭骨外後頭隆起が接地していて、後頭部の出っ張りの骨のところです。

ずっと寝ているとわかるのですが、あくまで突起ですので設置面積が非常に少ないのです。

 

何時間もそこに圧迫を加えると苦しさやシビレまでも感じてしまい、寝返りをうたずにはいられなくなってしまいます

 

寝がえりの回数が増え、頚椎の正しい形状維持が難しくなり、

変な姿勢を作って何時間も就寝することになります。

その時に枕がないとどのような姿勢で寝ることになるでしょうか。。。

 

頚椎の正しい位置が保持できず、普段の生活では使わないような状態で就寝する為、

数ヶ月や一年経過するとなんらかの負担や身体の変化があらわれてしまうのです。

 

そういう意味では、支える程度のまくらやクッションはあった方が、長期的な負担を軽減できるのではないかと思います。

 

 

ストレートネックの方が最も多い       まくらの使い方

まくらの端っこを使っている方の頚椎の状態です。

まくらの数センチの位置によって、 頚椎の状態が変化します。

 

 

 

④新しくまくらを作りたいのですが、どの様な型が良いですか

 

市販の形に自分を合わせるのではなく、

 

ご自身に合ったまくらを作成して頂けるのが一番だと思います。

ただし何度か変更や作り直しが出来るものにした方が良いと思います。

 

治療をして思うのが、頚椎に関わる組織は、日々動いていたり、使い方を変更できるものなのです。

合わない使い方なら、こっちの使い方。と、姿勢や新しい使い方に変更して、生活をしてしまいます。

 

そして最も問題なのが、いつ作成するかです。

首のゆがみがある時期にまくらを作成してしまうと、

正しく矯正されるという保証が無いんです。

こちらで治療を開始し頚椎を正しい位置に戻してみても、

 

すぐにゆがみが戻ってしまい、せっかく作ったのに、症状が良くならない…なんてこともあるんです。

 

悪条件の中で作成するのではなく、筋肉がゆるみ、ゆがみのない状態から計測して頂けると時間や再作成の費用なども抑えられるはずです。

 

常に、身体の状態を分析し、リラックス出来るまくらである事が大切です。

 

 

 

⑤歯ぎしり、いびきはまくらで改善しますか

 

いびき、歯ぎしりの改善が可能かどうか。

いびきについては、脂肪が軌道を塞いでいるので有れば難しいと思います。

形状が原因のものと、姿勢が原因のものとがあるのであれば、

形状の問題(気道を脂肪が邪魔をしている)は、まくらだけでの解決は難しいと考えます。

 

しかし姿勢の原因(歪みが原因の不良姿勢)で有れば、改善が可能だと思います。

 

人工呼吸を思い出して頂きたいのですが、アゴを上げて気道を確保するのですが、

あの体制が一番気道が広がる体勢となります。

しかしながら、通常の生活ではその角度までお顔を上げることはほとんどありません。

無理な体勢で呼吸を優先すると、寝違えを起こしたりしてしまいます。

④でも説明した通り、全体的にリラックス出来る環境が前提となります。

 

そして歯ぎしりに関しては、

私の経験上ですが、まくらとは関係のないものです。

歯ぎしり自体が日々のストレスによる精神的緊張から出現する様に思えます。

想像してみてください。

本当にリラックスするのであれば、口が半開きになり、ヨダレが溢れてくる事でしょう。

 

長期的な睡眠障害は、様々な症状を作ってしまいます。

 

 

 

 

まとめ

まくらとは、首の姿勢を守るもので、正しく使うことにより、

首を支える筋肉を適度に緩め、

頚椎から腰、背骨全体に至るまでの範囲を保護する役目をはたしています。

 

 

突然まくらが邪魔だ!合わなくなった!と感じる時は、

ご自身の症状を確認して頂ければと思います。

 

 

腰が痛い、肩コリが強くなっている、数日前に腕を使った作業があったなど

なにかしらの原因が隠れていることがあるかもしれません。

合わないからといって、先にまくらを買い替えるのではなく、

ご自身の身体の治療や、もみほぐしを受けてから、

 

本当に合う・合わないを判断して頂ければ幸いです。

 

ご購入の際はまず、筋肉の緊張を緩めてみてから判断して頂いてもいいのではないのでしょうか。

 

就寝中の苦しさや、熟睡できなくなってきたなど、

身体の変化があれば遠慮なくご相談下さい。

筋肉や骨格以外の原因は、専門医へのご紹介も承っております。

悩むことなく快眠でお過ごし頂けることを祈ってます!!!

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